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【ズラシ戦略書評】サービスが溢れる時代、どう差別化するか?

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ズラシ戦略書評
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どうも!池邊友大(ともっち)です!経歴:新卒内定の外資コンサル入社辞退→借金60万円...→1日15時間労働→死ぬ気で月収100万達成!→法人コンサル6社経験→株式会社グロースバリュ代表取締役。 SEO集客・ホワイトボードアニメーション制作のお手伝いをしています!
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今日は、「ズラシ戦略」という元マッキンゼー「並木裕太」さんが書かれた、マーケティング本を紹介します。

この本には、新規事業成功の鍵が書かれており競合と差別化したい、自社の強みを生かして事業拡大したい!と考える、マーケター・経営者は、絶対読むべき一冊です。

この本には、大手企業の「ずらし戦略成功事例」がたくさん載っているのですが、大手の方のみならず、僕らのような中小企業やフリーランスの新規事業にも役立つ内容になっています!

今回の記事では、次の3部構成で本書を紹介します。

  1. ずらし戦略とは何か?
  2. ずらし戦略のフレームワーク2つ
  3. ずらし戦略を実行するために必ずやるべきこと

 

ズラシ戦略とは何か?

 

では、「ズラシ戦略とは何か?」について解説します。

ずらし戦略をわかりやすく言うと、もともと持っている自社の強みを、別の企業や人に売ることです。

つまり、「ずらし戦略=顧客ずらし戦略」なんです。

そして、マーケター・経営者は、この「ずらし戦略」を知らずに、厳しいビジネスで生き残っていくことはできません。

 

では、なぜ「ずらし戦略」を知っておく必要があるのでしょうか?

それは、時代の変化が激しく、現状維持のままでは、生き残れないからです。

今の時代は、テクノロジーの急激な発展によって、急に伸びる会社が存在する一方、時代についていけない企業も多数存在します。

そして、成長していた会社さえも、次のテクノロジーの変化や、顧客ニーズの変化によって、すぐに衰退する危機もあるのです。

つまり、テクノロジーの変化、顧客ニーズの変化に対応していかないと、倒産の危機があります。

新規事業を起こしていかないと、企業は存続できない」という言い方もできると思います。

だからこそ、「ずらし戦略」が必要なんです。

  • もともと持っている自社の強みを、いかに別の企業や人に売るか?
  • もともと展開していた既存ビジネスを、いかに新ジャンルで生かすか?

という発想、戦略が必須です!

 

ずらし戦略のフレームワーク2つ

 

それでは、「ずらし戦略」のフレームワークを2つ紹介していきます。

 

ずらし戦略のフレームワーク1つ目

 

まず、フレームワークの1つめです。

こちらの図をみてください。

縦軸が、事業領域、横軸が自社の強みです。

ズラシ戦略フレームワーク

事業領域とは、主に業界のことです。

人材業界とか、テクノロジー業界とか、そういう括りで語ることができますし、また、toC事業、toB事業と分けることもできます。

 

縦軸の自社の強みになり得るものは、技術力、営業力、ビジネスモデル、人材などが挙げられます。

ただ、急にこんなマトリックスを見せられても、意味不明ですよね?

なので、僕の簡単な事例を出させていただきます。

縦軸をtoC事業、toB事業、横軸をWebマーケティング、アニメ制作と分けます。

僕が、起業仕立ての1年半前、個人向けにWebマーケティングのコンサルティングを行っていました。

左下の領域ですね。

ただ、単価を上げるために、半年経ってから、顧客を個人から企業に変更したんです。

縦方向に事業領域をずらしました。

 

ものすごくシンプルな例ですが、僕の事例も一つの「ずらし戦略」です。

また、法人化してからは、企業向けにアニメーション制作を始めました。

フィールドを右上に移したんです。

ここで大事なポイントは、「ずらし戦略」では、隣にずらすということです。

 

「新たなスキルと、新しい事業領域で勝負しよう!」と、いきなり右上の領域に参入するのは、めちゃめちゃ難しいからですね。

いきなり難易度を上げないで、まずは、隣にずらすというのがポイントです。

 

ずらし戦略のフレームワーク2つ目

 

続いて、ずらし戦略のフレームワーク2つ目を紹介します。

このフレームワークを理解しておくと、新規事業をとても考えやすくなります。

また、理解しやすいように、ミクシィやTYOといった、企業の成功事例も紹介していきます。

では、まずこちらの図を見てください。

ズラシ戦略フレームワーク2

これは、ずらし戦略を考える際に、ビジネスを課題と解決策に因数分解して考え、

これらの掛け合わせで、AからDまで、4パターンに分けています。

パターンA:既存の課題に対して、既存の解決策を提供するパターン
パターンB:既存の課題に対して、新たな解決策を提供するパターン
パターンC:新たな課題に対して、既存の解決策を提供するパターン
パターンD:新たな課題に対して、新たな解決策を提供するパターン

まず、パターンDですが、かなり難易度が高いです。

新たな課題に対し、新しく技術開発などをして、新規事業を行っていくというのは、滅多にない事例です。

また、パターンAは、すでに事業化されている領域なので、競合が多く、新規参入は少し難易度が高いです。

 

ということで、パターンAとDの事例を今回は省略します。

ずらし戦略で狙い目なのは、パターンBとCで、課題と解決策のどちらか一方に変化が起きているとき、新規事業は成功しやすいんです。

 

パターンBの事例:ミクシィ

ズラシ戦略mixi

 

パターンBは、既存の課題に対して、新たな解決策を提供するパターン。

このパターンで大成功したのは株式会社ミクシィです。

株式会社ミクシィが提供する「mixi」は、2004年、SNSの先駆け的な存在として、今の30代の方を中心に、流行ったサービスです。

しかし、2008年にFacebookが出たり、2011年にLINEが登場したことで、勢いが衰えました。

そんな中、ミクシィが生み出したのが、「モンスターストライク」という、スマホゲームで、これが大ヒットしました。

 

そして、このモンストというゲームに、ミクシィのずらし戦略が詰まっています。

ミクシィのもともとの強みは、SNSと口コミマーケティングでした。

「mixi」を使った人が、友人に「mixi」が面白かったよと勧め、そして、またその友人が、「mixi」が面白かったよとまた他の友人に勧めるというように、「mixi」というSNSは口コミで広がっていったんです。

ミクシィはそういったSNSと口コミの強みを、ソーシャルゲームに生かしました。

モンストを「mixiのように、SNSを活用した実際に会って遊ぶタイプ」のゲームにし、紹介でユーザー数が増えるような仕組みにしたんです。

結果、モンストは大ヒット。

株式会社ミクシィは、モンストによって、「ゲームを楽しみたい」という既存の課題に対して、「SNSで交流する」という新たな解決策を提供し、ずらし戦略に大成功しました。

 

パターンCの事例:株式会社TYO

ズラシ戦略TYO

パターンCは、新たな課題に対して、既存の解決策を提供するパターン。

このパターンで、成功したのはCM制作・映像制作を行っている株式会社TYOです。

 

TYOが目を付けたのは、CMを打ちたいベンチャー企業です。

テレビCMをやっている企業と言えば、これまで大手ばかりでした。

ただ、近年、プロモーションのためにCMを打ちたいと考えるベンチャー企業が増えていました。

しかし、ベンチャー企業は資金が十分ではないことが多く、CMを打てずにいたんです。

そこで、TYOはこの新たなニーズに答えられないか?と考えます。

TYOが考えついたのは、CMを打ちたいベンチャー企業への投資。

ベンチャー企業にCM制作費と、キャンペーン費用を出資します。

そして、CMやキャンペーンで、企業価値の上がったベンチャー企業の上場や売却が成功すると、一定額が入ってくる仕組みを作ったのです。

つまり、ベンチャー企業がCMを作りたいと考える新たなニーズに対しての解決策は、あくまで強みであるCM制作。

しかし、出資することで、ベンチャー企業という新たな顧客を獲得したのです。

既存の解決策に、工夫をして、新たなニーズに対応したパターンですね。

考えた方はほんと天才だと思いました。

 

ずらし戦略を実行するために必ずやるべきこと

では、最後に、ずらし戦略を実行するためにやるべきことを説明します。

これまで、ずらし戦略の考え方、フレームワークを2つ伝えてきましたが、あることをやらなければ、フレームワークの活用もできないでしょう。

 

では、何をやればいいのか?

それは、「自社が同業他社と比べて優れている強みのリストアップ」です。

 

先ほど、ミクシィとTYOを例として、ずらし戦略を紹介しました。

ミクシィならば、SNSと口コミマーケティングが強みでした。その結果、モンストが大ヒット。

TYOならば、高い映像制作能力が強みでした。

その結果、「あくまで制作」という軸をブラさずとも、投資とそのリターンによるビジネスが生まれました。

つまり、ずらし戦略を行う上には、まず自社の強みを把握する必要があるんです。

技術力、営業力、ビジネスモデル、人材など、他社と比べた強みをひたすらリストアップします。

強み発掘のポイントは、属人的ではなく、自社内で再現性があることです。

スキルが特定の人に依存してしまうと、拡大することが難しいですし、その人がやめてしまうと、その事業は存続しないからです。

もちろん、目指す規模にもよりますが、できるだけ、属人的ではなく、自社内で再現性がある強みを発掘すると、ずらし戦略の拡大が上手くいきます。

 

ずらし戦略まとめ

 

では、まとめに映ります。

この記事では、次の3つを紹介しました。

1.ずらし戦略とは何か?
2.ずらし戦略のフレームワーク2つ
3.ずらし戦略を実行するために必ずやるべきこと

 

ずらし戦略の大切さ、考え方が、あなたに、少しでも伝わってくれていたら嬉しいです!

本書には、「ずらし戦略を実行するためにやるべきこと」がより詳細に書かれていますし、たくさんの企業事例が乗っています。

もっと、知りたいって方は、ぜひ本編を実際に見てみてください(←本リンク貼っています)!

ともっちでした!

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どうも!池邊友大(ともっち)です!経歴:新卒内定の外資コンサル入社辞退→借金60万円...→1日15時間労働→死ぬ気で月収100万達成!→法人コンサル6社経験→株式会社グロースバリュ代表取締役。 SEO集客・ホワイトボードアニメーション制作のお手伝いをしています!
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