【ファンベース書評】新規顧客よりもファンを優遇するべき3つの理由
こんにちはともっち(@gongondai)です!
今日は、元電通「佐藤なおゆき」さんが書かれた「ファンベース」という本を要約していきます。
この本は、まさにファンづくりの教科書。
モノで溢れた現代において、
- どうすれば自分たちが選ばれるのか?
- どうすれば売れ続けるのか?
といった、ファン作りの原則が体系的に理解できます。
マーケター、営業マンなど、商品を売っているビジネスマンや、熱狂的なファンを作りたいと考える、クリエイター、youtuberなど、発信業をしている個人にもオススメです。
この記事では、次の二部構成で、本書の要点をまとめていきます。
- 現代ビジネスではファン作りが必須な3つの理由
- ファンの支持を強くする5つのポイント
現代ビジネスではファン作りが必須な3つの理由
まず、現代ビジネスではなぜ、ファン作りが必須なのか?
その理由を3つ説明します。
1.新規顧客の獲得が難しい時代だから
1つめは、今は、新規顧客の獲得が難しい時代だからです。
ドラッグストアにいくとわかりますが、化粧品は山ほど売られています。
化粧水だけでも何十種類と置かれていますよね?
男性なんか特にそうだと思いますが、商品がありすぎて、選べないはずです。
「選ぶ」「選ばれる」の敷居が年々上がっているんです。
また、日本では、人口の減少が、新規顧客の獲得をより難しくしています。
2.売り上げの大半はファンによってもたらされえるから
続いて、ファン作りが必須な2つ目の理由は、売り上げの大半は、ファンによってもたらされているからです。
平均的な会社の売り上げの8割は、ファンと言われる上位20%が占めているそうです。
本書で言及されていましたが、とある、飲料メーカーの売り上げの90%が既存顧客の売り上げになっていたそうです。
3.ファンが新たなファンを作るから
ファン作りが必須な理由の3つ目は、ファンが新たなファンを作ってくれるからです。
先ほど、新規顧客獲得は難しくなっているとお伝えしましたが、それでも新規顧客は獲得しないと、基本的にビジネスは回りません。
では、どうすれば、新規顧客を獲得していけるのでしょう?
- 広告を打つことでしょうか?
- それとも有名人の起用でしょうか?
もちろん、どれも有効な手段ではあります。
しかし、広告なども、溢れかえってしまっている今、今も変わらず有効なのは、信頼される人から紹介されることなんです。
ファンが家族や友人に商品を勧めると、また新たなファンができ、自然と新規顧客が増えていきます。
なので、新規顧客獲得のためにも、ファンを作り満足させるというのは、とても大事なんですね。
ファンは想像以上に大事な存在だと言えるんです!
現代ビジネスではファン作りが必須な3つの理由をもう一度まとめると、
- 現代は新規顧客の獲得が難しい時代である
- 売り上げの大半がファンによってもたらされている
- ファンが新たなファンを作ってくれる
となります。
ファンって想像以上に重要ですよね?
僕もこの本を読んでからは、
- 今のお客さんといかに長くお付き合いしていけるか?
- 紹介されるほど満足させてあげられるか?
ということを、より意識して、仕事しています。
続いて、「ファンの支持を強くする5つのポイント」という具体的なお話をしていきます。
ファンの支持を強くする5つのポイント
本書「ファンベース」では、ファンの定義を「企業やブランド、商品が大切にしている価値を強く支持している人」としていますが、
そのファンに、より支持されるためのポイントが、「共感」「愛着」「信頼」という観点から、合計9つ紹介されています。
この記事では、9つから5つに厳選して、個人の方も使えるファンづくりの原則なので、ぜひ5つ観てみてください!
1.「ファンの言葉を傾聴し、フォーカスする」
「そもそも、なぜ、自分たちがファンから愛されているのか?」を知る必要があります。
自分たちが愛されている理由、価値を知らないと、ファン化のための更なる施策を売っていけませんからね。
本書では、「なぜ、自分たちがファンから愛されているのか?」を知るためには、ファンミーティングなどを開催し、実際にファンと会話することが大事だと言っています。
これを僕らのような情報発信者に転用するならば、コメント欄で視聴者とやり取りしたり、質問を募集したりすることなのかもしれません。
2.「ファンであることに自信を持ってもらう」
2つめは、「ファンであることに自信を持ってもらう」です。
ファンのこのような不安を解消してあります。
「自分がこの商品のファンって言って笑われないかな?」
「友達に勧めても大丈夫かな?」
このような不安を解消してあげるためには、他のファンの声やレビューをHPに記載したり、有名雑誌やCMに取り上げられることが重要です。
また、ファンコミュニティを作り、ファン同士が商品の良さを語り合い、「ファンでいられれよかった」と再認識してもらう、なんてこともできます。
ホリエモンなどがやっている、オンラインサロンにも「ファンであることに自信を持ってもらう」という役割があるのだと思います。
ファンであることに自信を持ってもらうには、他にもファンがいること、イケてる感を出すことが重要なんですね。
3.、「ファンを喜ばせる。新規顧客より優先する」
3つめは、「ファンを喜ばせる。新規顧客より優先する」ことです。
新規よりもファンを優先する姿勢をわかりやすく表現すると、ファンの支持がより強固になります。
人間関係と同じで、優遇されると、ファンだって喜んでくれます。
ここで、自動車メーカー「マツダ」の例を紹介します。
マツダは、ロードスターという新車の発表会を、ファンだけが集まるファンミーティングで行ったそうです。
通常ならば、新車発表はまずメディアに向けて行われます。
しかし、マツダは、「大事な情報こそ、まずファンに伝えるべき」ファンを大事にする姿勢を見せたんです。
当然、ファンは大喜び。
その場でロードスターの購入を決めたファンもいたのかもしれません。
ライブのチケットが、ファンクラブ会員に先行販売されるのも同じロジックですね。
4.「商品にストーリーやドラマを纏わせる」
4つめは、「商品にストーリーやドラマを纏わせる」です。
これは、商品や創業のストーリーを語るというもの。
どれだけの想いがあって、この商品を作ったのか?
この商品を作るのに、どれだけ時間がかかったのか?
背景の裏に、熱い人間ドラマがあると、人は感動しますからね。
同じように、ファンの心も動きます。
何百万人と登録者がいるYoutuberが、今の自分が出来上がるまでのストーリーを語ったりしますが、これも同じロジックですね。
5.「社員の信頼を大切にし最強のファンにする」
最後、5つめは、「社員の信頼を大切にし「最強のファン」にする」です。
ファンを作る上で見落とされがちですが、よく考えてみれば、最も大事かもしれません。
不平不満ばかりを言っているような社員と、自社の商品が大好きで、みんなに勧めたいと思っている社員では、パフォーマンスに明らかな差が出ます。
当然、自社のファンになっている社員の方が、ファンを喜ばせること、自信を持たせることにおいて、圧倒的に良い結果を残すはずです。
なので、「まずは社員をファンにする」というのは、ファン作りにおいてとても大切なことだと言えます。
ファンベースまとめ
では、まとめます。
まず、現代ビジネスではファン作りが必須な3つの理由は、下記でした。
- 現代は新規顧客の獲得が難しい時代である
- 売り上げの大半がファンによってもたらされている
- ファンが新たなファンを作ってくれる
そして、ファンの支持を強くする5つのポイントをお話ししましたが、
もう一度まとめると、下記になります。
- ファンの言葉を傾聴し、フォーカスする
- ファンであることに自信を持ってもらう
- ファンを喜ばせる。新規顧客より優先する
- 商品にストーリーやドラマを纏わせる
- 社員の信頼を大切にし「最強のファン」にする
この記事では、要点をお伝えしましたが、「ファンベース」を実際に読んでもらうと、ファンを支持する方法に関して、より詳細に書かれていますし、事例も豊富です。
ぜひ、読んでみてください!